2013年7月29日 / 最終更新日 : 2013年7月29日 管理人 かの牛の手綱持ちかへ桜道 昔、父が出稼ぎに出て家にいなかった頃、 いつも母は子供たち3人を牛車に乗せて山の畑に出た。 ある日の夕刻、牛車はいつものように、 私たち子供と藁を後ろにいっぱい積んで、山道を家路についていた。 母は牛の手綱を引いて先頭に […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 春こいし 友と眺むる 紅一輪 朝方、雪がちらついていた。そんな冬のある日、私は友に再会する為に天城の山奥から伊豆の南まで下った。友と歩く町角。ビルの間の小さなお社には紅梅が一枝。おしゃべりに夢中だった私も友も、ともに口を噤み、しっとりとした紅色に見入 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 場所取りの新人ひとり花むしろ お花見の時期は概して新人に場所取りをさせているように思います。お昼ごろに来てひとりで場所取りをしているが、まだ4時、みんなが揃うにはまだまだ、ひとりで待っていることの退屈さ。 埼玉県)横田嘉男さん 第一回熱海写真俳句スト […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 十咲けば十の命の桜かな 春の野を埋め尽くす、桜とレンギョウの競艶。この桜の木はまだ細くか弱いけれど、こんなにも堂々と晴れやかにこの世の春を彩っている・・・。これから何年先も春が来たら、それぞれの枝に思い切り精一杯の花を付けて私達を楽しませておく […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 人生のメダルはあなたの手の中に パワースポット『めおと松』の誕生 熱海梅園入口、長与専斎の『梅園』石碑を進むと、天高くそびえ立つ『めおと松』(深いところでしっかりと結ばれている。)がある。昨年の『絆』に続いて、今春は『金』の一文字となった。熱海市民一人 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 産土は 梅咲くころか 志士祀る 幕末期、尊皇攘夷を旗印とする水戸藩天狗党は、敦賀の地にて降伏。鰊倉を仮の牢として捕らえられる。武田耕雲斎以下353人が斬首された土地が現在は墓所となり、彼らを神として祀るのが松原神社である。墓所や神社一帯には、生まれ故郷 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 咲き切って 梅蕊凛と 陽を弾く 人生半世紀を生きてまいりますと、余生を考えるようになり、改めて命とはと、考えることがあります。 生かされて与えられた命の尊さは、行き切ることではないかと。今冬の寒さの中で、美しい花を咲かせ、しっかりと咲き切っている梅の花 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 梅園の紅白合戦五~分五分 3分咲きの無料入園日に、わけあって出かけました。それにしても五分咲きの園内を十分堪能でき、有難うございました。白いかすみ状の花をバックに、赤い花の一輪一輪がもっと明瞭であればと贅沢も言えず梅園を後にしました。この心境を図 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 梅詠んで賞品狙う好敵手(ライバル)や 梅をカメラで撮っている人をみるとあの人も同じように応募していると思ってしまった。 神奈川県)草場脩兵さん 第一回熱海写真俳句ストーリーコンテスト入選作
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 満開の あたみ桜に 扇子舞う 満開になった糸川のあたみ桜。待ち遠しかった春がやってきて、バブル期を彷彿とさせるような見事な扇子で舞うキャピキャピしたメジロさん。パタパタしながら賑やかな囀りが聞こえてきて、とても楽しそうに枝から枝へとハシゴしていました […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 かほる雨 しらきほころび 耳よせる 梅が大好きなんです 小さな花のひとつひとつが うっとりする香りを放って 目をあけて 花を楽しみ 目を閉じて 香りを楽しむ なんて すてきな花なんでしょう 梅や桜の咲く季節が巡ってくると 日本に生まれてよかった・・と うれ […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 糸川に桜と笑顔満開に 平成16年に結婚しました。記念日が2月17日なので、いまの時期にほぼ毎年熱海へ旅行に来ています。平成21年には待望の長男が生まれ、以後、家族3人で熱海への良港を楽しんでいます。そんな中、息子もすくすくと成長し泣いて笑って […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 古き良き時代を見つめ梅一輪 歴史ある起雲閣の裏手に若い梅の木が咲いていました。若木が起雲閣に見合う老木に育つようにと祈りを込めて一句詠みました。 静岡県)遠山敬二さん 第一回熱海写真俳句ストーリーコンテスト入選作
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 満開の桜話題にバス待ちぬ 糸川沿いの桜並木で一番気に入った場所が、丁度バス停前でした。桜が主人公だと思いバス停が写真に写らないように配慮し、バスが来る度にバスを避けつつ撮影しました。桜に来る大きな鳥の名前を、バス待ちの人に尋ねられましたが、お互い […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 梅咲いて源氏平家の旗の色 いつの間にか陽光も春らしくなってきた頃、通りかかった公園で梅が咲いていました。毎年のことですが、梅の花を見ると春の訪れを感じます。 東京都)倉田有希さん 第一回熱海写真俳句ストーリーコンテスト応募作
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 これよりの道は何処へ花筏 満開の桜がひとひらずつ舞い、水面を埋め尽くすほどに染められた美しさは忘れられない光景です。鴨が花びらを縫って、新しい道を作って行く始めて見る姿は何とも言えない緩やかな時の流れを感じました。 東京都)遊橋惠美さん 第一回熱 […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 ごつごつの父の記憶や桜咲く 父の記憶というと、早くに亡くしているせいか、肩車をしてもらい映画館に行き、美空ひばりがお姫様役の映画を見た時ぐらいである。もちろん、公園の桜を見に行ったこともあるだろうが、しかとは覚えていない。記憶に少ない父であった。し […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 春の湯に 肌ほの紅し 初桜 生まれて初めて、好きな人と二人きりで旅行をしたのは熱海です。少し大人ぶって、熱海の街を歩きました。熱海の海の青さに感動して、「今度は夏に来ようね。」と話をしたり。二人きりで過ごせる嬉しさを噛み締めながらも、少し不安が入り […]
2013年7月12日 / 最終更新日 : 2013年7月12日 管理人 君を見るカメラの中に梅の色 娘は昨年末に入籍し、今年の秋に結婚式を挙げます。二年前の二月に主人を亡くし、ずっと私を支えてきてくれた娘の瞳に紅の色が重なって輝いたように見えました。梅の花のようなやさしい心で幸せになってほしいと、主人と二人で心から願っ […]