熱海秘ストリア・五七五 第2回写真俳句物語コンテスト入選発表
7月1日より開催されていた第2回「熱海秘ストリア・五七五 写真俳句物語コンテスト」にご応募頂き有り難うございました。厚く御礼申し上げます。応募作品自由句部門41作品、課題句部門32作品より各部門各5作品を入選とし、ここに発表いたします。賞状、副賞は後日の発送をもってかえさせて頂きます。尚、10月1日より12月15日迄第三回コンテストが行われます。ご応募をお待ちしております。
Ⅰ・自由句部門・入選者発表
撮詠大賞 打越 榮さん(茨城県水戸市)
漁港の船着き場に腰を掛けていた。穏やかな海は緩い流れに乗ってゆらゆらと波打っている。波に映る漁船は、まるで、一枚の絵だ。しかも、何度も姿を少しずつ変化させている。
見ているだけで楽しいひと時。
撮詠賞 松原指月さん (静岡県熱海市)
滝壺に幾筋もの水が交差し、小さなぶつかり合いでエネルギーが発生。そこに光が生まれ立ち上がっていく様だ。
撮詠奨励賞 小宮 里さん (駿東郡長泉町)
バルーンを揚げる小さな会がありました。良く晴れた陽ざしがまぶしい日でした。富士山は、午前しかほとんど見ることができません。
撮詠奨励賞 宗形文子さん (埼玉県所沢市)
真夏の炎天下、フッと誘われるように細い路地に入りましたら、小さくてニコヤカでおわすお地蔵さまが、路傍にさり気無いお姿にて鎮座しておりました。
撮詠奨励賞 松永房子さん (愛知県名古屋市)
七月二十八日に四阿山→根子岳を縦走しました。花の百名山にふさわしく可憐な高山植物に癒されながらの楽しい山旅でした。大勢の登山者に出会いましたが男性より女性の方が圧倒的に元気でした。
Ⅱ・課題句部門・入選者発表
この一枚の写真から俳句と想いを詠んでいただきました。
撮詠大賞 山縣俊夫さん(山口県岩国市)
熱海には三度行ったが、残念ながら海光町には行っていない。「石畳の坂」海光町を詠んで、イメージを膨らませて詠んだ。
撮詠賞 北山直身さん(東京都福生市)
様々な歴史を刻み続け、蓄積した文化が現在をかたちづくる。そんな時を留めている石畳の坂道です。ここには、海の風が!文化の風が!運び込んできた万物が留まり漂い、私たちを浪漫溢れる昭和の世界へと導いてくれます。
撮詠奨励賞 久喜敏子さん(愛知県名古屋市)
新婚旅行で訪れた熱海。今日は、実家のお墓参りの帰路、娘と立ち寄った。赤とんぼが風にふわりと飛んでいる。石畳に止まるかと思いきや、中々じれったい。もしかして、お父さんの化身かもよと娘が笑った。
撮詠奨励賞 杉本由季さん(静岡県沼津市)
私は10代の頃熱海に住んでいました。それも海光町の隣の東海岸町に! でも石畳地区のことは全く知りませんでした。今回友人に誘われ訪れ驚きました。湯けむりの温泉街とは別の世界もあったんですね。
撮詠奨励賞 小松良太郎さん(静岡県熱海市)
石畳は急坂である。海が近いので絶えず潮騒の音が風に乗って流れてくる。