★ 名誉顧問・森村誠一先生追悼

令和5年7月24日(月)4時32分、森村誠一先生(熱海写真俳句撮詠物語名誉顧問)90歳が、肺炎にて逝去されました。ここに 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ここに会員による追悼句を掲載させて頂きます。
なお、ここに現会員はもとより、卒業された会員、さらには先生を悼まれる写真俳句を愛される方々の作品をお待ちしております。謹んで掲載をさせて頂きたく思います。

 

追悼句

久恒仰天

はちすちり みなもにひとつ わのひらく

 気さくな方であった。たまたまご近所にお住まいで、沿道の花壇の手入れをしていた際、数度立ち話をした。縁あって「熱海写真俳句撮詠物語」に入会させて頂き、写真の撮影の難しさ、俳句の奥深さを学ばさるる毎日である。  合掌。

 

 

吉田木練

そうてんに ささげていたむ はなへちま

7月24日の晴れ渡る青い空と、白い雲、空に向かって放つ糸瓜の鮮やかな黄色は、まさに森村誠一先生に捧げる色に思えてこの句を詠みました。写真俳句を始めてまだ2年半、老後をこうして写真俳句を楽しめるのも写真俳句を提唱して頂いた森村誠一先生の存在があっての事、感謝と心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

小宮 里

やまゆりや なみだににじむ ほしひとつ

 

大きな星を一つ失い悲ししです。どうぞ安らかにお休みください。

 

久喜更紗

うつせみや ことだまとなる いちぎょうし

 俳句の一七文字の思いを詠むことに 悩んでいた時、森村先生の写真俳句と出会い、写真の表現に楽しさが広がりました。そして写真俳句撮詠物語の当会の設立となりました。先生の訃報に接した日。我が家の庭の梔子の葉に羽化して飛び立った空蝉を見つけました。哀愁という思いで暫く眺めておりました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

矢﨑歩人

とこしえの むぎわらぼうし わがむねに 

 森村先生の代表作である「人間の証明」は、映像メディアを抱き込んでの、新しいスタイルをつくり、現在では当たり前のようになっています。 若き時代の戦争実体験が、深い谷に舞う赤いリボンの「麦わら帽子」という、美しくもはかないシーンを通して、心に深く刻みこむ鮮烈な文学として、私たちの胸不覚に残されました。
有難う御座いました。胸の思いを大切に守り育てていきたいと思います。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 


森村誠一先生との出会い

平成25年(2013年)熱海市観光協会が、森村誠一先生にお願いしていた10年間にわたる「アタミステリー紀行」シリーズが終了しました。これを機に、熱海梅園梅まつりイベントの一環として「熱海写真俳句ストーリーコンテスト」を開催こととなりました。これは毎年行われている「熱海梅園梅まつり」の1月~3月の期間を活用し、写真+俳句+ストーリーの三つを合わせてた作品を来園者を対象に募集してのコンテスト。3月に選考を終え、先生の講演会と表彰式を行うものです。 
– 第1回熱海写真俳句ストーリーコンテスト審査表彰式

最初のポスター

第一回募集、怪異募集チラシ

会員募集用ポスター(A2)

熱海写真俳句撮詠物語の発足

 この企画に対して、熱海市民の有志を募り、コンテストに協力し支援すると同時に、通年を通し、写真俳句の活動を進め「熱海を写真俳句のメッカに!」をスローガンに熱海の作品をつくり、発信することとしました。熱海をめぐり俳句を詠み発信することによる観光づくりと、高齢者の多い熱海の閉じ籠り防止、撮影(右脳)と俳句(左脳)を働かせることによる健康づくりをコンセプトに「熱海写真俳句撮詠物語」という名称で活動をはじめました。会の発足にあたり、梅まつりでのコンテストを提案、全国の写真俳句活動の促進を図っている、中村様のご指導、ご支援を頂くなかで、森村先生を名誉顧問にお迎えすることができました。感謝に堪えません。

熱海新聞紹介記事

写真俳句のすすめ

第1回表彰式 森村先生と入賞者たち