ここは樹氷とするより、「霜の花」を使うことにしました。
■実践編2
写真の季節を見る
春の水溜りにオタマジャクシがかえりました。晩春の暖かで長閑な写真です。
注目したことがらや写真を撮ったときの印象を書き出す
早く大きくならなくては人間の子にとらえられます。カエルになっても蛇に狙われます。いったい何匹がカエルになれるのか・・・。その想いを俳句に詠んでみます。
季語を考える
歳時記にはオタマジャクシの別称に「蛙子(かえるご)」などがあります。でも、ここはわかりやすく「カエルの子」としてみます。
完成!
このオタマジャクシから何匹が親になれるのか・・・そんな気持ちを写真俳句にしてみました。
実践編3
写真の季節を見る
植物はその名を知らないと句にしにくいですが、このような写真は全体の状況が季節を表していることに気が付きましょう。
注目したことがらや写真を撮ったときの印象を書き出す
奥の木と手前の木とで色づきが違います。誰もいない景色。どこかに続く「道」。散り敷いた葉はシャッターを切る人、道の先に居る人の足元にもある・・・。。
季語を考える
秋の季語には情景を表す「紅葉」「落葉」「秋の野」「照葉」などの季語がありました。
完成!
人の気配がない情景も道奥に続く道から、人が歩いた跡を思ってその情景を俳句にしてみました。
いかがでしたか? 写真俳句を作るときはこのようなステップで考えていけば作りやすくなります。 最初はむずかしく考えないで写真俳句作りに取り組んでください。
まず外に出るときはカメラを持っていきます。写真と俳句は散歩の友達です。「写真を撮ったら、その写真の思い出となるような一句を詠む」これを習慣にしましょう。
国内で撮る風景写真は、たいてい写真そのものが季節を語っています。『歳時記』をそばに置き、写真を見ながらいろんなことを思い出します。撮ったとき印象的だったこと、写真から想像したことなどとしっくりくる季語を組み合わせます。
ここで肝心なのは、「自分で撮った写真に自分で詠んだ俳句を付ける」ということ、そして「写真の整理はパソコンで行うこと」です。膨大な量の写真整理のついでと思って、写真にタイトルを付けるような気持ちで五七五を完成させましょう。
出来上がった作品は熱海写真俳句撮詠物語へ送ってください。写真も俳句も人に評価されてこそ上達しますし、やりがいも出るというものです。熱海写真俳句撮詠物語にはたくさんの写真俳句がアップされています。人の作品を観覧することもまた、上達の早道なのです。あなたも熱海写真俳句撮詠物語に参加して一緒に写真俳句を楽しみましょう。