湯前神社

 

熱海サンビーチから銀座通りを通り、左手にニューフジヤホテルを見ながら登った先に湯前神社はあります。クスノキの大木が枝を広げた下の鳥居が目印です。ホテルやマンションに囲まれていますが、ここだけは静かな佇まいを感じさせます。

yuzen_01

鳥居をくぐると右手に大国主命と少彦名命の像と共に手水鉢があり、熱海らしく温泉が流されています。境内は広くありませんが、小さな鎮守の森を形作っています。境内にある石鳥居と石灯籠はクスノキとともに熱海市の指定文化財に指定されています。

  

祭神は温泉の神様である少彦名神(スクナヒコナノカミ)を祀っています。これは、天平宝字年中(8世紀半ば)に箱根山の金剛王院に住した万巻上人(まんがんしょうにん)が、熱海の海中に温泉が湧いてその熱湯のために多くの魚介類が死んでいたのを哀れみました。

そして、海浜に祈祷の壇を築いて100日間の勤行に励むと、満願の日に内陸部へと湯脈が移ったので、その傍らに「湯前権現」と称して温泉の守護神として少彦名神を祀るようになったといわれています。

中世以降は広く「湯前権現」と称され、鎌倉時代に源頼朝を初めとする歴代将軍や幕府の要人が走湯、箱根の二所権現に盛んに参詣するようになると、広く湯治の神として喧伝されました。

 

 

献湯祭

献湯祭

毎年春秋(2月10日・10月10日)に神前に大湯の温泉を献じて浴客の健康を祈る献湯祭が行われます。江戸時代に江戸城へ熱海温泉の湯水を献上した古例に因みおこなわれており、神前に大湯の温泉を献じて浴客の健康を祈るとともに、「湯汲み道中」が再現されます。

現在の湯汲み道中は東京オリンピックの新幹線開通を記念して再開され、笛伶会が熱海ばやしで先導し、ミス梅の女王や熱海芸者衆、市内の有志が続くユニークなものになっています。

献湯みこしは若い男女が担ぎ、これを守護する裃姿の道中奉行には、市議会議員をはじめ、名士の方々が多数参加し、市中が賑わう熱海市を代表する観光行事のひとつとなっています。

アクセス

住所/静岡県熱海市上宿町4-2

公共交通/JR熱海駅よりバスで約10分

湯前神社春季例大祭・秋季例大祭

開催日/春季例大祭:毎年2月9日、10日 秋季例大祭:毎年10月の第1土曜日と日曜日

会場/湯前神社

お問い合わせ/湯前神社奉賛会

電話/0557-81-2324(熱海温泉組合内)