森村誠一の写真俳句の愉しみ

  • 枝垂れ雪道を阻まれ遠まわり 【冬】

    枝垂れ雪道を阻まれ遠まわり 我が街には珍しい大雪が降り、早速カメラ片手に雪見と出かけた。豪雪地の雪は憎むべき雪害の元凶であり、とうてい雪見などの気分にはなれないであろうが、雪の少ない地方には、汚れた地上に雪化…
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  • 竹林に葉擦(はず)れも絶えて雪止まず 【冬】

    竹林に葉擦(はず)れも絶えて雪止まず 近くに小さな竹林がある。その中央に足を運ぶと、けっこう鬱蒼としていて、林相が深い。梢の上の方を風が吹き渡り、葉擦れの音が爽やかである。 新緑の季節でなくとも、心身が青く染…
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  • 日向猫起こさぬままに墓参り 【冬】

    日向猫起こさぬままに墓参り 墓石の上に野良猫がぬくぬくと日向ぼっこをしながら眠っていた。陽の光が墓石を適応に暖め、猫にとってはまことに恰好の昼寝場所であったのであろう。一見、猫が墓石の一部のように調和している…
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  • 写真俳句の愉しみ 春

    【春】 長い冬将軍の圧政に屈伏していたように見えた動・植物以下、森羅万象は、春の気配と共に一斉によみがえる。この季節には、どんな平凡な風景も、堰(せき)を切ったように次々に咲く春の花に彩られ、新たな生命の息吹が聞こえてく…
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  • 春光の巧と知れど山を恋い 【春】

    春光の巧(たくみ)と知れど山を恋い 四季折々に異なる山の味があるが、特に春になると山に行きたくなる。それも夏山のようなダイナミックな高山や、冬山のような風雪と闘う過酷な登山ではなく、春霞に烟(けむ)った優しい山に魅かれる…
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  • 風薫る彼方に君のうなじあり 【春】

    風薫る彼方に君のうなじあり 風薫る季節、女性が最も美しくなる。冬の間、美しい肢体を厚着に隠していた女性は、花びらを散らす風と共に薄着になっていく。季節の階段を上りながら、女性が本来の美しい容姿に返っていくステ…
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  • 五線紙に戦闘モードの蝌蚪泳ぎ 【春】

    五線紙に戦闘モードの蝌蚪(かと)泳ぎ 前作『写真俳句のすすめ』でも触れたが、俳句に配する写真はシャッターチャンスを逸したとおもってもあきらめてはならない。カメラの充電が遅れてチャンスを逸したように見えた写真も…
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  • 木漏れ月忍ぶ恋路に明るすぎ 【春】

    木漏れ月忍ぶ恋路に明るすぎ 春は恋の季節である。夜空に凍りついていた月影もようやく朧(おぼろ)になり、夜気に花の香りがこもるようになる。恋人はいなくても、あるいはいないからこそ、春の夜は悩ましくやるせない。 …
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  • 迷い蜂森の梅への標なし 【春】

    迷い蜂森の梅への標(しるべ)なし 旅先のホテルの窓に一匹の蜂が止まっていた。翌日になっても、窓の同じ位置に止まっている。森の方から飛んで来て、帰路を忘れてしまったのであろうか。蜂の背後に森が海のように広がって…
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  • 旅半ば訃報に帰る梅雨模様 【夏】

    旅半ば訃報に帰る梅雨模様 旅の途上、悲しい知らせを受けて帰ることがある。「小さな旅」の途上であれば、悲嘆は同じであっても足は短い。海外旅行中などに親しい人の訃報を聞いたときは辛い。時には、なんでこんなときにと…
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